釣り場


アラスカはとても広く、限られた日程の中でいったいどこを旅したらいいのか本当に迷ってしまいます。

そんな中で、キーナイ半島南部(Lower Kenai Peninsula)は、日本人アングラーの皆さんにとってもおすすめの地域です。

アンカレッジから車で4時間半、飛行機で45分、遠すぎず、近すぎない釣りの聖地
 せっかくアラスカに来たのだから、なるべく旅行者の少ない荒野の中で釣りをしたい、という思いは多くのアングラーにとって共通のものでしょう。かといって、本当に人のいない場所に行くには、おそらくセスナを使って荒野の真ん中に落としてもらい、そこからカヌーやラフティングで川を下りながら旅をする、というようなやり方が必要になってきます。費用も相当なものになります。
 一方、短いスケジュールの中で効率よく釣りを楽しみたい、という願いも、多くのアングラーにとって共通だと思います。時間も予算も限られた中でアラスカの釣りを満喫しようとするなら、距離的にも近く、世界的に有名なキーナイ川(Kenai River)でのキングサーモン釣りやその支流ラシアン・リバーでのレッドサーモン狙い、その帰りにスワード(Seward)まで足を伸ばし、ハリバットをしとめる、というのがせいぜいかもしれません。
 アンカレッジから車を走らせ、キーナイ川のエメラルドグリーンの水面が目に飛び込んできたときは、その美しさにとても感動します。しかし、キーナイ半島の本当の釣りの穴場、英語で言えば「Best Kept Secret」は、そのもう少し先にあります。世界的にキングサーモン釣りで有名な町・ソルドットナ(Soldotna)でキーナイ川に架かる橋を渡り、スターリングハイウェーをもう1時間半南に下ると、日本人観光客の数もぐっと少ないキーナイ半島南部(Lower Kenai Peninsula)に入ります。日本にもありそうなサイズの河川でキングサーモンやシルバーサーモンを狙うことができます。キーナイ川のような混雑はあまり無く、また船を使わずに釣りをすることができます。
 また海に面している地域なので、もちろんハリバットやトローリングでのサーモン釣りもできます。もし本当に人里はなれた釣り場に行きたければ、ホーマー(Homer)から渡し舟に乗って30分、カチェマク湾(Kachemak Bay)対岸のカチェマク湾州立公園(Kachemak Bay State Park)がおすすめです。ここには多くの小河川があり、渡し舟をチャーターすれば、ピンクサーモンやチャムサーモンが大挙して押し寄せる川の河口に下ろしてくれます。飛行機をチャーターするより格安で、最高の釣りを楽しむことができます。
 現在、この地域をまわる日本人釣り客向けのツアーはほとんど無いようです。ですから、自分でレンタカーを運転してこなければなりません。アンカレッジから4時間ちょっと、初めての旅のときは大きな冒険に感じますが、一度この地域の魅力に触れたら、その道のりは本当に短く感じるようになるでしょう。
 日本人アングラーの皆さんに、キーナイ半島南部の釣り場の魅力を紹介し、旅行プランを立てるお手伝いをするのが私たちの仕事です。ガイドの予約の有無に関わらず、釣り友達感覚でお気軽にお問い合わせ下さい。