メディア紹介

雑誌紹介
  • 渓流(つり人社) 2007年春号


松本圭介が書いた記事

 
アウトドア情報サイト「Gofield.com」で記事を掲載しています。

キングサーモンの筋子の取り出し方

キングサーモンの筋子です。大切に持ち帰り餌に使います。

アラスカ釣り旅行の計画の仕方

このページでは、特にアラスカへの海外遠征をされたことがない方を対象に、ご旅行の計画を立てる際に参考になる情報を掲載しています。


航空チケット:
パスポートを取得したらまず日本-アンカレッジ間の航空チケットを手配します。航空チケットを扱う海外旅行のポータルサイト、旅行代理店、航空会社のウェブサイトを、とにかく数多くあたりましょう。
ここ数年のアンカレッジへの行き方は、①直行便(出発日限定)、②ソウル経由、③アメリカ・カナダ本土経由があります。私たちは仕事の都合で、ここ数年ロサンゼルス経由を利用していますが、同じ本土経由であれば、シアトル、バンクーバー経由がより一般的のようです。

レンタカー:
広いアラスカを効率よく旅するために、レンタカーは必須と言えます。もちろん、バックパッキングで貧乏旅行(私たちもかつてはそうしていました)をすることも可能ですが、このページでは説明を省きたいと思います。レンタカーは、大きく分けて①移動だけの目的で車を手配、②宿泊も兼ねたキャンピングカーを手配 の2パターンがあります。
①の場合は、テントやロッジ、ホテルの手配が別途必要になります。
②は、宿舎の手配が必要でないので、手間が省けて便利といえますが、料金はその分割高です。キーナイ半島を旅行されるのであれば、レンタカーはアンカレッジでピックアップされるのがよいでしょう。アンカレッジのレンタカー業者をビジターガイド(The 2009 Official Guide to Anchorage http://www.anchorage.net/を参照)等で探してみましょう。


宿泊:
宿泊方法は大きく分けて①ホテル/モーテル/B&B、②ロッジ/コンドミニアム、③キャンプ場の利用に分けられます。
①では、釣った魚を調理する場所がないところがありますが、釣り以外になるべく時間を割きたくない人、ゆったりとした旅行をされたい方にはおすすめです。
②は、キャンプまではいかないにしても、自分で料理をしたい人や、ご家族でご一緒に宿泊したい方におすすめです。
③は、ハードコアなアングラーたちにおすすめです。釣り場の目の前にあるキャンプ場にテントかキャンピングカーで連泊し、一番いい時間帯に誰にも知られずに釣り場へ向かうことができます。


以上が最低限の手配です。

目的地の設定~おススメはキーナイ半島南部~:
広いアラスカのどの地域で釣りをするのか、決断をするのはなかなか難しいと思います。もしアラスカへのご旅行が初めてであれば、キーナイ半島南部(Soldotna~Homer)がお勧めです。この地域は、大小さまざまな規模の河川があり、車でアクセスできる良質な釣り場のほかに、船やセスナでしか近づくことのできないリモート・エリアも無数にあります。アンカレッジからも車で3-5時間の範囲にあり、旅行の最後の日まで釣りを楽しむことができます。魚種は、キング、ピンク、チャム、レッド、シルバーの全5種のパシフィックサーモンに加え、ドリーバーデン、レインボートラウト、スチールヘッドが狙えます。キーナイ川は日本人のみならず全世界の釣り人に人気があり、また釣り人も多いのですが、キーナイ川以南の河川は、ぐっと釣り客も少なく、穴場も多数あります。


大きな地図で見る

旅の計画に必要な情報はChamber of Commerce(商工会議所)から
キーナイ半島に限らず、アラスカのどこの地域を訪れるにしても、まず問い合わせるのがChamber of Commerce(観光に関わる業者でつくる商工会議所)です。宿、ガイド、レストランなどのリストが手に入ります。地図をみながらその情報を見れば、その土地がどんな場所なのか想像がつくことと思います。

釣り旅に役立つ書籍/ガイドブック/地図

準備中

日本への魚の持ち帰り方

2008年8月現在、日本へのサーモンの持ち帰りは特別な手続きの必要はありません。

新鮮なサーモンを日本に持ち帰るために、私たちは次の手順で行っています。

血抜き
釣り上げたらすぐエラからナイフを入れ、血管を切断します。よく魚の頭部を叩いて魚を絞める方法を目にしますが、私たちはこれを行いません。心臓が動いている状態で十分血抜きをします。約10分。





クリーニング
頭部を切り落とし、内臓を取り除きます。内臓等の不要物は川に残していきます。


頭部の切り落とし方




キングサーモンの筋子の取り出しおよび内臓/血合いの除去


Fish Prosessingへの持込
キーナイ半島南部には、釣り人を相手にしたFish Prosessing(鮮魚冷凍処理サービス)がいくつもある。ここに魚を持ち込み、真空パックして冷凍し、出発日まで預かってもらう。出発日には高品質の発泡スチロールボックスに魚を入れてもらう。


空港にて
チェックイン・デスクで預け荷物として登録する。アンカレッジに戻って出発日まで日数がある場合は、空港の荷物預かりサービスの冷凍庫で預かってもらうことができる。

レギュレーションを理解するために

アラスカの釣りは、フィッシングライセンス(漁券)を購入し、レギュレーション(Sports Fishing Regulation)を守って楽しみます。

フィッシングライセンスは、現地の釣具屋さんやスーパーでの購入のほか、そしてアラスカ州漁業狩猟管理局(Alaska Department of Fish&Game)のウェブサイトでオンライン購入できます。

レギュレーションは釣り場固有のものが多く、釣りをする前にその地域のレギュレーションをまとめた小冊子(Regulation Summary)を入手し、理解しておくことが必要です。これは、上記ウェブサイトで閲覧可能です。もちろんフィッシングライセンスが売られている場所にも置いてあります。

また、レギュレーションが緊急改定される場合(Emergency Order)があり、これは釣り場に貼り出される掲示と、上記ウェブサイトで確認します。

フィッシングライセンスは、アラスカ州住民(Resident)と州外住民(Non regident)では価格が違います。日本在住の方はNon residentになります。

また、キングサーモンを狙う場合には、キングサーモンスタンプが必要です。ライセンス購入時に同時に買うことができますが、買い忘れた場合でも、現地に行ってから釣具やでスタンプを買い足すことが可能です。

レギュレーションの読み方は、アメリカ人でも頭を悩ますほどのものなので、読めないからといってがっかりしないようにしましょう。私たちも、よくアメリカ人のお客さんから、「レギュレーションの読み方がわからないから教えてほしい」という質問を受けます。

シルバーフィン・ガイドサービス・ジャパンでは、日本人アングラーのために、レギュレーションの理解を助けるためのPDF版冊子を作ることを検討中です。また、現地から入ってくる情報もこのホームページでできるだけ紹介していきます。どうぞご利用下さい。